ライブ配信前にチェック!『ジェーン・エア』あらすじ・見どころ解説
こんにちは!梅田芸術劇場公式note編集部です。
まもなく東京で千秋楽、大阪での公演を迎える『ジェーン・エア』。
前回は作品や出演者をご紹介しましたが、
今回は物語のあらすじや見どころを舞台写真と共にお伝えします!
既にご覧頂いた方には復習となりますが、
改めて4/1,4/2のライブ配信前にお読みいただけたら嬉しいです😊
あらすじ
1840年代のイングランド。父母を亡くし孤児となったジェーン・エアは、伯母のミセス・リードに引き取られるが、いじめられ不遇な幼少期を送る。
率直な物言いで媚びることをしないジェーンを伯母は目の敵にし、規則が厳しいことで知られるローウッド学院に彼女を送ってしまう。
学院での理不尽な仕打ちに対し、怒りに震えるジェーン。
そんな彼女に“赦す”ことを教えてくれたのが、学院で生活を共にする、敬虔なキリスト教徒であるヘレン・バーンズだった。
二人はかけがえのない友として深く結びつくが、
はやり病にかかったヘレンは若くして天国へ旅立ってしまう。
8年後。
成長したジェーンはローウッド学院で教師をしていたが、
自由を求めて学院を離れることに決める。
木々に囲まれた広大な屋敷、ソーンフィールド・ホールに赴任したジェーンは、主人のエドワード・フェアファックス・ロチェスターの被後見人である少女、アデールの家庭教師となる。
ロチェスターは皮肉屋で風変わりな男だったが、ジェーンは彼の孤独を察し、自分と共通する何かを感じる。
ロチェスターもジェーンの聡明さ、率直な物言いを好ましく感じるのだった。
やがて心を通わせていく二人。
だがこの屋敷には、夜になると聞こえてくる不気味な声があった――。
相関図
見どころ紹介
~出演者編~
主演のジェーン・エアと親友ヘレンが役替わりのWキャストで演じていますが、
実は他のキャストも1人で何役も担っており、新演出版ならではの特徴となっています。
例えば、春野寿美礼さんは、ジェーン・エアを引き取るも冷たく当たる伯母のミセス・リードと、地位や財産にしか目のない貴族のレディ・イングラムの2役。
仙名彩世さんは、ジェーンの母親、召使いのソフィと、財産のある家に嫁ごうとする貴族の娘ブランチ・イングラムの3役。
樹里咲穂さんも3役演じており、
厳しい教師役であるミス・スキャチャードと、召使いのベッシィ、
そしてもう1役あるのですが…それはご覧になった時のお楽しみに。
また、大澄賢也さんはロチェスターの友人のリチャード・メイスンを、
春風ひとみさんは館を取り仕切る家政婦頭のミセス・フェアファックスを演じており、実力派揃いのキャストとなっています。
アンサンブルは歌い手だけでなく、語り手としての役割を担っているのも特徴的です。
アンサンブルや語り手の立場と、個々が持つ役柄によって置かれる立場も都度変わります。難しいことでしょうが、役者一人ひとりの様々な表情も見られますので、その立ち回りにもぜひご注目下さい。
~音楽編~
『ジェーン・エア』は、ポール・ゴードンが手掛けた耳に残る美しいメロディも魅力的です。
聞く側には本当に綺麗な曲に聞こえますが、キャストからは歌うとなると難しかったという声が。翻訳されたことで歌詞の音とのはまりが難しく、都度調整が行なわれたそう。
『ダディ・ロング・レッグズ』や『ナイツ・テイル―騎士物語―』などでジョン・ケアードとタッグを組んで作曲したポール・ゴードンのシンプルで美しいメロディは、ダイナミックでかつドラマティックな本作にフィットしています。
『ジェーン・エア』は、自分の人生を自分で切り拓いて、力強く生きていく一人の女性と、
お金も名誉もあるが影も抱える一人の男性の出会いの物語です。
女性の自立も大きなテーマとなるこの物語には、
今の時代を生きる私たちにも響くメッセージがあると感じていただけると思います。
ぜひ様々な角度から、東京公演の千秋楽をライブ配信でお楽しみください!
【『ジェーン・エア』東京公演千秋楽ライブ配信(アーカイブ付き)】
・4月1日(土)17:30公演<上白石萌音(ジェーン)、屋比久知奈(ヘレン)>
・4月2日(日)12:30公演<屋比久知奈(ジェーン)、上白石萌音(ヘレン)>
※各回生配信終了後48時間後まで視聴可能
そして大阪公演は、4/7(金)~4/13(木)に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演、当日券の販売も予定しております。
(写真 梅田芸術劇場/東宝)