梅芸社員直伝!ミュージカル『ボディガード』の魅力 ~4人の社員が語る『ボディガード』の見どころ~
こんにちは!梅田芸術劇場公式 note 編集部です。
いよいよ2/18(日)に開幕するミュージカル『ボディガード』。
これまで2019年に英国キャスト版、2020年・2022年に日本キャスト版を上演し、再演を重ねている今作。
今回は新たな試みとして、これまで色々な役割で『ボディガード』の作品に携わってきた弊社社員にインタビューを行いました🎤
『ボディガード』の好きな曲や魅力について、そして招聘版・日本キャスト版に携わる中で舞台化する上での苦労などを聞いてみました。
ぜひ、ご観劇前にご覧いただけたら嬉しいです。
『ボディガード』のあらすじ・注目ポイントなどを紹介した過去記事も併せてご覧ください👇
4人の社員が語る、ミュージカル『ボディガード』の魅力
その① 営業担当(2019~2022年)より
この作品の一番の魅力は、原作映画を映画館で見た世代(私は映画公開時、大学生でした)が当時の感動をもう一度体験できるところ。
前回公演時、私が劇場でお客様をお迎えしている際に、私と同世代・それ以上のお客様が、ご夫婦と思われるカップルでご来場くださっているのをお見かけすることが多かったのです。
そう、映画「ボディガード」はカップルで見に行くのにぴったりの作品だったのです。
♪I Will Always Love You などホイットニー・ヒューストンの名曲に目も耳も奪われがちですが、恋愛、ミステリー、サクセスの要素が最初から最後まで絶妙に重なり合い、結末も心地よい余韻を残してくれる物語でした。
ミュージカル『ボディガード』は、舞台ならではの迫力と魅力が満載です。
映画をご覧になった人も、観ていない人も、誰かを誘って観劇いただければ、ご覧いただいた後に語り合いたくなる物語です。是非劇場に足をお運びください。
その② プロデューサーAより
当時、この「ボディガード」の映画を観ていた世代の方は、映画や楽曲が大ヒットしたことを記憶されており、“あの「ボディガード」”と、その魅力を感じていただけているのだと思います。
この時代の音楽は、印象的なイントロからはじまり、その後メロディが流れてサビが来るような、味わい深い曲が多かったのです。
映画が大ヒットしたのも、主演のホイットニー・ヒューストンの絶大な歌唱力と、サントラ盤の編曲者であるデヴィッド・フォスターがヒットメーカーだったということがあります。
このミュージカルで使用されている曲は、楽曲一つ一つに力があって今でも使われているヒットソングばかり。
この映画「ボディガード」のサウンドトラックは、世界で一番売れているサウンドトラックと言われていて、普段洋楽にあまり触れていない方でも持っている方が多いCDです。
ジュークボックスミュージカルは既存の有名曲がたくさん盛り込まれているので、普段あまりミュージカルを観に来られない方でも楽しめるのが魅力です。
曲名を知らなくても、聴き覚えのある曲が続き、最後まで楽しんでいただけるのではないかと思います。
主演・レイチェル役を務めるのは、日本を代表する歌唱力を持つ新妻聖子さん、May J.さんのお二人。二者二様でありながら、ホイットニーの大曲を歌うにふさわしい絶対的な信頼感があります。
大谷亮平さんも、映画の寡黙なフランクのイメージにぴったりで、日本であの役にふさわしい人は他に浮かばないくらいだと思います。
また関西の方々にとっては、よりなじみ深い、あの吉本新喜劇の内場勝則さんが演じる、優しく温かなマネージャーの姿をご堪能いただきたいです。本当に素敵です。
今回もご来場いただいたお客様にはライトスティックをプレゼントいたします。カーテンコールの時にはご来場の皆様も一緒に楽しんでいただけると思います。
来ていただくお客様を絶対にがっかりさせない、笑顔でお帰りいただける公演です。
既に観たことがある方も、まだ観たことがない方もぜひお楽しみください。
その③ プロデューサーBより
この作品は、思わず体が動いてしまうようなアップビートのパワフルなダンスミュージックが多く、コンサートを聴きにきたぐらいの迫力を楽しめるのが最大の魅力だと思います!
名曲揃いなので、タイトルでピンとこない方も街中やテレビで聴いたことのあるフレーズがきっとあるのではないかと思います。
一方で、私のおススメ曲、♪Run To You はレイチェル、そしてニッキーが心に秘めるフランクへの想いを表した美しいバラードです。
レイチェルを必死に守るフランクの姿に心打たれるレイチェルと、心の内にそっと寄り添ってくれたフランクの優しさに心奪われたニッキー。人前では見せられない想いをしっとり美しく歌うシーンにとても惹かれます。
そして、そのシーンを見る度に、フランクは女心をくすぐるのが上手いのに、女心が分かっておらず、罪な男性だなと思います(笑)。でもとても優しい人物だな、とも。
レイチェルがシンガーとしてパワフルに歌い上げるシーンがあるからこそ、♪Run To Youのようなしっとりした音楽がまた心に沁みてくるのかなとも思うので、そのギャップをぜひ楽しんでみて下さい!
その④ 初代プロデューサーより
2019年3月、私が向かったのはヒースロー空港からタクシーで2時間弱、英国の地方都市、Milton Keynes。世界中で上演されているミュージカル『ボディガード』の英国ツアーの見学のためでした。
イメージとはかけ離れ、大きな商業施設と整備された大通りとわずかな民家があるだけで、こんなところで公演して客は集まるのか?と心配になりましたが、公演当日は超満員。英国内での知名度を思い知りました。
この街に数日滞在し、劇場搬入から本番まで見学し、スタッフさんや関係者との打合せなど英国キャスト版『Bodyguard』の招聘・来日公演の準備を進めた後、列車でロンドン市内に移動し、権利元のオフィスで招聘公演の次に企画していた日本キャスト版公演の打合せに。
日本キャスト版『ボディガード』を上演するのにまず大変だったのは、これだけ世界中でヒットした楽曲、映画を日本語で新たなバージョンにして上演するには、著作権の面でとてつもなく高いハードルが待ち構えていた、ということです。
権利元の協力や紹介を得ながら、日本国内の音楽出版社様をあちこち回って、楽曲使用のご理解をいただいて、複雑な英語の契約書を締結してから、
いよいよ、重鎮、森雪之丞先生にお引き受けいただいて、素敵な訳詞たちが次から次へと手元に届いた…ものの、最終的に英語の曲を日本語に訳して歌って良い、という許諾が出たのは本番の1か月ほど前のこと。
許諾待ちしていた最後の1曲は英語で歌うしかないか、、、と、半分覚悟していましたが、ギリギリのところで「完全日本語版」の『ボディガード』が完成したのでした。
一方でリハーサル直前には、ニューヨークにいる演出・振付のジョシュア・ベルガッセさんと、ダンサーの皆さんに集まっていただいて、この日本キャスト版の公演のために、あれこれと議論をしながら5日かけて振付が完成。
あまりにも有名な曲の数々だったので、自然と体が動いてアイデアたくさん出てきていました。そのためナンバーごとにそれぞれに特徴が違った振付になっています。
名曲にあわせて、彼らニューヨーカーたちと作った振付も楽しんでみてください。
そんなこんなで生まれた『ボディガード』ですが、2020年初演のリハーサル期間中に招かれざるウイルスのため、わずか5回上演したところで強制終了。
2年後の再演を企画し、カンパニーを立ち上げたところで私は担当を外れましたが、その後コロナ禍のなかで、一部代役を立てながらも千秋楽まで無事に完走。
そして今年、再々演が上演されるとのこと。なんとも嬉しい限りです。このミュージカル用に訳詞された名曲の数々を、ぜひ皆さまに楽しんでいただきたいと思います。
この作品は曲だけが魅力なのではなく、実は台本がものすごくしっかりと構成されている作品なのです。何度観ても、ああ!それが伏線だったのか!と思えるのです。
プロデューサーだった私でさえ、再演時に新たに気が付くことがあるほど、短い上演時間のあちこちに伏線や様々な関係がはりめぐらされています。
舞台は再演を重ねていくごとに、芝居が深まっていくことが多いですし、再々演では一部の配役も変わっていますので、また新たな発見があるかもしれません。
新妻さん、May. Jさん、大谷さんはじめ、真剣にこの作品に向き合ってきたキャストの皆様で作り直され、進化/深化した『ボディガード』。
私も客席から拝見する日が楽しみでなりません。
弊社社員が語るミュージカル『ボディガード』の魅力、いかがでしたか?
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