フレンチロックミュージカル『赤と黒』が上演決定!ワークショップの様子も速報でお届け♪
こんにちは!梅田芸術劇場公式note編集部です。
今年12月に東京芸術劇場プレイハウスにて、
来年2024年1月に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて、
フレンチロックミュージカル『赤と黒』が上演されることが決定いたしました!👏
『赤と黒』の制作現場は早速動き出しており、
先日、イギリス・ロンドンで振付のアイデア出しを行うワークショップも行われました。
まずは『赤と黒』という作品について、
そして普段あまり見ることが出来ないワークショップの模様もお伝えいたします!
少しでも現場の温度感が伝わりましたら嬉しいです。
フレンチロックミュージカル『赤と黒』について
フランスの文豪、スタンダールの名作である恋愛小説「赤と黒」を原作とし、フレンチロックで紡いだミュージカルです。
『1789』『ロックオペラ モーツァルト』などを手掛けたフランスのプロデューサー、アルベール・コーエンにより2016年にパリで初演され、大好評を博しました。
『赤と黒』は、日本では宝塚歌劇で1957年に菊田一夫の脚本、1975年に柴田侑宏の脚本により舞台化され、その後も何度も再演されています。
今春には『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』と題して日本で初めて上演されました。
今回は、世界中で注目を集めている話題のミュージカル『SIX』の共同演出家のジェイミー・アーミテージさんが日本で初めて演出し、フレンチロックミュージカルに挑みます。
そして主人公である、野心家でありながら繊細な内面を持つ美青年のジュリアン・ソレル役には、『千と千尋の神隠し』ハク役など次々と話題作に出演中の三浦宏規さんを迎えます。
ジュリアンが愛と葛藤による感情の高まりをロックミュージックに乗せて歌い上げる姿も本作の見所の一つです。
美貌と頭脳を武器に、支配階級に対する嫉妬と憎悪をエネルギーにして、愛との狭間で葛藤しながら生きる物語をぜひお楽しみください。
先日公開されたPVもぜひご覧ください👇
ワークショップについて
『赤と黒』の制作現場は早速動き出しています。
先日、イギリス・ロンドンのスタジオで行われたのが、振付のアイデア出しのために行われたワークショップ。
振付はお稽古場で、ある程度決まった“振り”をキャストに“振り付けて”いくのが通常ですが、今回はその前段階の“振り起こし”から。
『赤と黒』の中で特にビッグナンバーになりそうな4曲が“振り起こし”されました。
今回の演出家のジェイミー・アーミテージさん、振付家のアレクザンドラ・サルミエントさんは、お二人ともイギリスを拠点に活躍されている方で、
日本でクリエイションを行うのが初めて、かつ初めて取り組む作品でもあることから、
お二人の頭の中にある世界を具現化する過程をロンドンで行っておきたかったそうです。
そのため、アレクザンドラ・サルミエントさんがよくご存じであるウエストエンドで活躍されているダンサーを起用し、
リラックスした雰囲気の中で自由な発想で行うことが必要だったそうです。
5日間、演出家と振付家、ダンサーが、演出の意向と擦り合わせを行いながら、日本人のスタッフとのコミュニケーションも取り、チームワークを深めることも出来たそうです。
ここからは現地に行っていたプロデューサーのコメントをお伝えします!
~プロデューサーからのコメント~
今回初めてご一緒するジェイミーさん、そしてアレクザンドラさんと直接お会いし、それぞれが頭の中で考えている『赤と黒』の世界を具現化される貴重なワークショップとなりました。
ワークショップに向けて、事前に日本語の歌詞で歌っている音源を用意し、日本語歌詞をローマ字で書いたものと、英訳した文章を並べた資料をお渡ししていました。
アレクザンドラさんは歌詞のフレーズからインスピレーションを受けた動きを生み出すときに、必ずダンサーに「あなただったらそういう感情のときどうする?」と聞き、そこから生まれてきた動きを基に振りにしていきました。
そして歌詞のフレーズ毎の意味を見て、強調したいポイントのタイミングがズレていないかを確認しながら、振り起こしを行っていました。
例えば英語と日本語ですと、文法上の単語の並びが異なるので、「愛」「革命」等、キーワードとなる箇所は特に入念にチェックしていました。
そして基本の動きが定まった後に、フォーメーションを変えながら試していくと、振りがより立体的になっていくのが実感できました。
さらに演出家のジェイミーさんはシーン全体を捉えながら見て、キャラクターの心情や状況の観点からアドバイスし、動きに取り入れていました。
例えば、心情が動いているシーンで動きが固まってしまっていると、そこには「流れ」が生まれなくなります。それを修正するためにどうすべきかを話し合う中で、どんどん動きの変化が生まれ、ダンスの表現力が濃くなっていくように感じました。
揺れる恋心、怒り、悲しみ。
様々な感情や表現が、動きの中に具現化されることで、よりその感情の後押しになっているように感じました。
福田響志さんに訳詞を担当いただいて言葉に魂を込めて下さり、
そしてその言葉から振りが生まれていき、演出意図も加わってシーンが作られていく、というのを垣間見ることができました。
まさに『赤と黒』クリエイターのチームワークを感じました。
ここに美術・衣裳・照明・音響などが加わり、舞台上でひとつになった時に見える世界は、今の私の想像を超えていくのかもしれないと思い、とてもワクワクしました。
ロックミュージカルを生バンドで届ける本作品、色鮮やかな人間模様を楽しんでいただけると思います。
まだまだ始まったばかりですが、ぜひ上演される日を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。
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